2010-06-08

ALAN WAKE

ベストセラー作家のアラン・ウェイク。彼がスランプから脱出するために、妻アリスとともに旅行に出かける。ブライトフォールズという山や湖がとてもきれいな田舎町。コルドロンレイクに浮かぶ島のロッジで、アリスが行方不明になる。
山中で事故を起こした車の中で目覚めたアラン。アリスを捜しに湖に飛び込んだところまでは覚えているが、そこから先の記憶がない。

とりあえず助けを求めるために、明かりのついているガソリンスタンドまで行こうとする。道に落ちていた原稿を拾ってみると、小説の一部だった。アランが次回作のタイトルにしようとしていた「デパーチャー」というタイトルで、作者はアラン・ウェイク。アランはこの原稿を書いた覚えはない。しかし、この原稿の通りのことが現実に起こってしまう。
はたしてアランは無事アリスを助け出すことができるのであろうか。

このゲーム、敵を倒す方法が少し変わっています。敵は闇に操られた人間。弱点は光です。手に持ったフラッシュライトを敵に当て続けると、闇のバリアがはがれます。はがれたところをガンで撃つというやりかたです。慣れてくるとこれがなかなか面白い。敵を倒したり、敵の攻撃をよける時にスローモーションの演出になるのが心地よいです。
銃はリボルバー、ショットガン、ライフルとあるのですが、一番強いのがフレアガンです。いわゆる信号弾ですが、これが当たると光によって近くの敵を全滅にすることができます。

強い光が当たっているところは安全地帯であり、体力を回復する場でもあります。暗闇での戦闘の後で、街灯の下に来るとホッとします。光がこんなにもありがたいものだと感じることでしょう。

もう一つ変わっているところは、拾った原稿を見ると、これから起こることがわかるということです。普通、先がわかると興ざめしてしまうところです。しかし書かれた原稿と同じことが現実に起こってしまうという、ゲーム内のキャラクターが受ける恐怖を、プレイヤーも体験するという効果を狙ったものだと思います。


このゲームは、いろいろなエンタテインメントの要素を取り入れていて面白いです。

ホラーといえばスティーヴン・キング。このゲームの冒頭で「スティーヴン・キングの言葉を借りれば……。」とナレーションが入ります。そして灯台が映し出されます。灯台といえばキャッスル・ロック・エンターテインメントですね。
また、作家が主人公ということですぐに「ミザリー」を思い浮かべるでしょう。「先生の大ファンなんです」という人が何人か出てきます。また、シャイニングのあのシーンも出てきますよ。

ゲーム中、置いてあるテレビを見ることができます。そこで放送されているのが「ナイト・スプリングス」という架空の番組。それはまるで「トワイライト・ゾーン」や「アウター・リミッツ」のようです。ついみとれてゲームを先に進めることができません。

敵の鎌のようなものが飛んできたり、トロッコを押してみたりするところはバイオハザード4です。また、Left 4 Dead 2のロックコンサートステージもあったりします。

少しだけ難点はあります。一つのエピソードが長く感じられました。2時間ぐらいかかります。もう少し短い時間でエピソードが終わってくれればと思います。
もう一つは、足下の感覚がいまいちつかめず、崖から落下したり、ジャンプに失敗したりすることが何回かありました。これは私がへたくそだからかもしれませんが。

それでもこのゲームは面白かったです。買って損のないゲームだと思います。ダウンロード・コンテンツの発売も予定されております。

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